便利屋の銀魂な話
□便利屋2
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「詳しく、聞きましょう」
文字通り作り笑顔で対応する離久。
「アンタも見たことあるだろ?こいつを襲撃するだけでいい。合図は俺達がする」
「ふむ…。わかりました」
離久は依頼人に対してはなるべく礼儀を正すように心がけている。
なんといっても、依頼人は自分が生きていくために必要不可欠な存在だからだ。
「報酬は――」
離久は金額を提示した。
「いいだろう」
「それの半分を前払いで」
「ふん。…それで失敗したら
「しませんよ」
離久は即答だった。
「アッシのやり方で行きますけど、ね」
顔が笑っているにも関わらず、目は全く笑っていなかった。
化け物め。
依頼人は心の内でそんな悪態をついていた。