小説部屋

□愛してる
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私の彼氏はカッコ良くて、可愛くて、スポーツが出来てとても素敵な人。
でも、だからこそ彼は………


モテるのだ。

そう!!モテるのよ!!そのくせ私に好きだって言ってくれたのは告白の時の一度だけ。

それから、全く言ってくれる気配もないし、船内でも他の仲間とばっかり喋ってる。

そろそろ不安になってくる。
私だけルフィのことが好きなんじゃないかって…



だ!か!ら!
今、私はルフィの見張りに付き合って一緒にいる。

この機会に絶対好きって言わせてみる!!

思い立ったら、すぐ行動に!!


「ねぇルフィ、好きって言ってよ」

「はぁ!?なんだよいきなり」

「いいじゃん!ねぇ、言ってよ〜」

「〜〜〜〜〜っ」

ルフィが、耳まで真っ赤にして黙っちやってる…

コレって照れてるんだよね!?可愛い!!

こんな可愛いことされたら、私もっといじめたくなるんだけど!?
いいよね!?いいよね!?

「はやく言ってよ〜」

「…じゃ、じゃあお前言えよ。そしたら言ってやる」

「へ!?私!?」

「そ、はやく言えよ。」

「え、えっと…その…」


言ってもらいたいけど…

自分から言うのはちょっと恥ずかしいというかその…

あーでも、言ってもらいたいし…


「どうした?はやく言えよ。」

「えと…その…あの…」

恥ずかしくて真っ赤になってるのがわかる。

あーもうっ!!言ってやる!!


「〜〜〜!!好きだよッ!!」

「…ん、そうか。」

「そうかじゃなくて!!言ってよ!!」

「えー、だって俺お前のこと好きじゃないし。」

え…


そんな…
やっぱり…


好きだったのは私だけ?

私だけ好きで、ルフィと付き合えたって喜んでたの?




ーーーチュッ



リップ音が聞こえた瞬間、唇に暖かい感触。
途端に、ルフィに抱きしめられて耳元で…





「俺はお前のこと愛してる。」



END.
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