小説部屋
□★先に聞けばいいものを
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「サンジぃー!」
まただ。
ルフィがあのアホコックの名前を呼んでいる。
「ゾローサンジ知らねぇか?」
「知らねぇよ」
おれに向かって他の野郎の名前呼ぶんじゃねぇよ。
「そうかーなら仕方ねぇな」
そう言っておれには目もくれずどこかへ行ってしまう。
夜。
サニー号の風呂に入ろうとしたら先に誰かいたようだ。
「ふぁーさっぱりしたぁ!」
ルフィじゃねぇか。
今は2人きり。久しぶりにゆっくり話せると思い、おれは嬉しかった。
だが、ルフィの第一声は、期待を裏切るものだった。
「あ、そういえば、ウソップ知らねぇか?今日拾ったおもしれぇもん見せたくてよ!」
ルフィは笑顔でそう言った。
おれが目の前にいるってのに、他の男の話ばかりしやがって。
気に入らねぇ。
その瞬間、おれの中で何かがきれた。