長編小説

□初登校
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ルルーシュとナナリーはアッシュフォード学園の理事長室に居る。
「ルルーシュ様、ナナリー様よくお越しくださいました」
何も知らないものが見たら驚いただろう。学園の最高責任者である理事長が唯の生徒である2人に臣下の礼をとっているのだから。
だが、これはあたりまえのことなのだ。2人の母であるマリアンヌ妃が殺害された後も、アッシュフォード家は2人の後見を続けているのだから。
「ああ、世話をかける。すまないな、ルーベン」
「よろしくお願いします」
その時扉がノックされた。
ルルーシュが頷くのを見るとルーベンは入るように言った。
すると、扉を開けて入ってきたのは、ルーベンの孫のミレイだ。
「久しぶり、ミレイ」
「お久しぶりです」
ミレイも先ほど祖父がしたように臣下の礼をとった。
「お久しぶりです、お二方。お元気そうでなりよりです。ルルーシュ様ご婚約おめでとうございます」
「ありがとう、ミレイ」
ルルーシュはミレイと視線を合わせ悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「でも、ここではランペルージだよ」
ミレイもそれを聞いて楽しそうに微笑んだ。
「ふふ、そうね。よろしくね、ルルちゃん、ナナちゃん」
それを聞いてルルーシュは満足そうに笑った。
それを見ると、ミレイはルーベンに視線を向けた。
「お爺様、そろそろ時間ですので、お2人を職員室まで案内します」
ルーベンが頷くとルルーシュが立ち上がり、ナナリーの車椅子を押し理事長室を出た。
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