長編小説

□パーティー
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ルルーシュは溜め息を吐きながら目の前の鏡に映る自分を見た。
そんなルルーシュを侍女たちは嬉しそうに見ている。
そう、どこも非のつけようがないくらい美しいのだ。自分達の腕前もかなりの物であるという自信もあるが、それ以上に目の前の少女自身の美しさがあるからこそだと分かっている。
だが、着付けられた本人だけが、その事に全く気が付いていない。その無自覚な所さえも、周りには愛しいのだが、ルルーシュは自分の事になると感覚が鈍くなり全く気が付かない。
ルルーシュは周りの様子を見てもう一度ため息を吐いた。ルルーシュにとって、侍女たちの言葉はお世辞にしか聞こえないからだ。
ルルーシュが悪い方向へと考えが向っていると、扉がノックされた。
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