◆三国無双夢◆
□凌×甘 『呉軍演技』
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『呉軍演技』
父親を甘寧に殺された凌統。
呉に帰順した甘寧を何度となく襲うも、ことごとく失敗に終わっていた。
しかし、どうしても仇をとりたい凌統は、呉軍きっての名(?)軍師に相談する事にした。
「あんたを天才軍師
と見込んで、頼みがあるんだけど…。」
神妙な面持ちできりだす。
「甘寧の事ですね。」
瞳を輝かせながら、呉の天才軍師・陸遜は不適な笑みを浮かべた。
(うっ…見透かされてる…さすが腹黒軍師…)
心の中で毒づきながらも、顔は神妙な面持ちを辛うじて保っていた。
「なんとか親父の仇をとりたいんだよ!今のままじゃ…腹の虫が治まらないっつの!!」
プルプルと震える拳に、その思いの強さが伝わって来る。
一方、腹黒軍師はよからぬ策を思い付いたのか、イヤらしい目付きでニヤリと笑った。
「甘寧はアホ
ですが、我ら呉軍にとって大切な戦力。ですから傷を負わせたり、果ては命を奪うような事があれば大きな損失。そ・こ・で
…。」
他に聞かれては困るのか、凌統の耳元でそのよからぬ策を吹き込んだ。
「…!?なんであんなヤツとっ!!」
「これも甘寧をギャフン
と言わせるためですよ。」
「チッ…仕方ない。納得できないけどやるしなかいか…。」
凌統はブツブツと文句を言いながら部屋を出て行った。
「これで新しいカップルが誕生しそうです。」
一体どんな策を吹き込んだのだろうか。陸遜の顔は黒い笑みに染まっていた。
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