恋する動詞

□*想う*
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「…、はぁー…」

自分から電話を切ったのに寂しさを感じる

「……よかった」

名無しさん、最後には笑ってくれた
元気はあんまりあいみたいだったけど…

俺は持っていた携帯を置くと
ベットに再び転がった

名無しさんが電話に出た時は
思わずベットから立ち上がってしまった

出ないだろうと思ってかけたからだ
決して緊張したとかではない

「はぁ…、」

大丈夫だろうか
彼女は溜めるタイプだから

今まで泣いてるところは見たことがない
…泣きそうなところは見たことあるけど



急にいなくなった時は吃驚した





ご飯が出来たから、キドに頼まれて
名無しさんを呼びに部屋に行ったらいなかったのが始まり

トイレかな…?と思ったけど、トイレにはいないみたいで

風呂場に行ってもいなかった

もしや、と思って玄関に行ったら
いつも名無しさんが履いている靴がなくて
コンビニにでも行ったのかと、最初は思ってた

でも、食べ終わる頃になっても戻ってこなかった

キドが電話してみても、出る気配がない

この時も、どこ行ったんだ…?位に考えていた

でも、一時間しても、二時間しても
アジトの扉は開けられることはなくて

キドも俺もその頃には凄い焦ってた

何度も何度も電話しても出ないし

よりによって、頼りになるシンタローさん達はいない
エネさんさえ来てくれないかと、シンタローさんに電話してみるが

こちらも出なかった

キサラギさんにも電話してみたが
仕事中らしく、すぐに切られてしまった
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