短編こっちだって。

□自分で子犬を守る
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仕方ない!濡れるの覚悟で守ってあげるっ

『大丈夫?』

子犬を自分の手で包むようにそっと抱き寄せる

「わんっ」

体が冷たくて弱っていないか心配だったが大丈夫なようだ

『どこか雨宿りできるとこないかな…あそこでいいか』
私は近くにあったベンチに行こうと立ち上がる

ザァー
『本降りになっちゃった!』
タタタタタッ
『びしょ濡れになっちゃったね、君と一緒』
笑顔を子犬へと向ける

屋根があるそのベンチは寒いけど雨で濡れたりすることはない

『タオル、タオル…と、あった!』

見つけたタオルで子犬の体を拭いてあげる

『一人で寂しかったでしょう?雨が止むまでだけど私が一緒にいてあげるね!きっと通り雨だと思うからすぐに止むよ、きっと』

子犬は静かに体を拭かれている

『んーと、何か食べれそうなのなかったかなぁ…おっ』

昼ごはんの残りである食パンを見つけ、ちぎって子犬に食べさせる『美味しい?』
「わんっわんっ」
尻尾をふりながらとても嬉しそうだ

止むかなぁ…雨


部活を終えた黒子は自主練をしてから帰宅している途中である

今日はたまたま自主練をしていた黄瀬、緑間と帰っている

「もうくたくたッスよー」
「お前は日頃から人事を尽くしてないからそういうことになるのだよ」
黒子をはさみ2人は話している

「あれ?あれって…」
黄瀬が突然指を指し他の2人に向こうを見るよう促す
「黒子っちと同じクラスの子じゃないッスか?」
「見たことあるのだよ…黒子!?」「黒子っち!?」
「すいません、先に帰って下さい」
そう言って駆け出す黒子

タタタタタッ
「何してるんですか?」
『子犬が寂しそうだったから…』「びしょ濡れじゃないですか…」『これ?平気平気…!?』
子犬を抱き締めたままの私を黒子くんが優しく抱き締めた
『黒子くん!?ちょっちょっと』
「すいません、あなたの事が好きになってしまったみたいです」
「わんっ」

‐happy end‐

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