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君がいるだけでいい
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君がいるだけでいい


『アルミン〜!』

「うわわっ、***!」

壁外調査から帰還した僕を一番に迎えてくれたのは***だった。

『頭怪我してる!大丈夫?他に痛いところは?…すっごく心配したんだからね』

ぎゅーとアルミンの服を握りしめている***の声はかすかに震えていた。

「***?」

『…なぁに?』

涙目+上目遣い=反則

『アルミン?』

返事がないのを不思議に思ったのか***は下から覗き込むようにじっとアルミンを見つめた。
「ななななんでもないっ!」

『本当に?』

早く離れてと言わんばかりにアルミンは首を縦に振った。

『了解っ。じゃあ傷の手当てしてあげるから一緒に私の部屋に行こう?』

「わかった…って、え?」

その返事を承諾ととったのか***は彼の手を握り歩き出した。

「み、皆が見てる。…恥ずかしいよ」

『私は嬉しいっ!アルミンが側にいてくれるだけでいいの』

彼女のその笑顔に僕は何も言えなくなってしまった。


こんなにも生きていることは素晴らしいことだと。

君がいてくれるだけで、そう思えることができたのだから。


「好きだよ…***」


終わり

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