その他 短編集
□君のために
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君のために
「ばかっ!何やってんだよ」
アリババの声がその場に響いた。
『大丈夫。もう昔の弱い私じゃないからさっ』
は?というような顔をアリババをした。
***は対峙していた敵に短剣を向けた。
「俺でも歯が立たなかった相手だぞ!?
お前なんかがかないっこ...」
『だーから、見ててよ。アリババ』
にこっと微笑んだ彼女の持つ短剣に赤い真っ赤な炎が灯った。
「は...?」
敵をあっさりと倒した***はアリババの前にすとっと降り立った。
『これで眷族の仲間入りかなぁってね』
まだぽかんとした顔をしているアリババに***は
『これぞ愛の力!アリババの力になるなら私は嬉しいなっ』
と言った。
「なっ...」
『足手まといになるんじゃないよっ』
***の笑顔は炎に照らされて輝いていた。
おわり