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君のために
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君のために


「ばかっ!何やってんだよ」

アリババの声がその場に響いた。

『大丈夫。もう昔の弱い私じゃないからさっ』

は?というような顔をアリババをした。

***は対峙していた敵に短剣を向けた。

「俺でも歯が立たなかった相手だぞ!?
お前なんかがかないっこ...」

『だーから、見ててよ。アリババ』

にこっと微笑んだ彼女の持つ短剣に赤い真っ赤な炎が灯った。

「は...?」

敵をあっさりと倒した***はアリババの前にすとっと降り立った。

『これで眷族の仲間入りかなぁってね』

まだぽかんとした顔をしているアリババに***は

『これぞ愛の力!アリババの力になるなら私は嬉しいなっ』

と言った。

「なっ...」

『足手まといになるんじゃないよっ』

***の笑顔は炎に照らされて輝いていた。

おわり

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