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と-
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青と桃と‐@
 
2人とは幼い時から仲がよくてずっと友達だと本気で思ってた
 
そんな私は馬鹿で…
 
中学になると幼なじみの1人はバスケがめちゃめちゃ上手くて
もう一人は頭も良いし何より人をサポートする力に長けてた
 
始めの頃は必死に追い付こうとした、でも全然駄目で…
 
極めつけに二人が美男美女だからクラスが違うことをいいことに避けてたんだ
 
「おーぃ」
でもやっぱり中学一緒だからなぁしかも幼なじみsetだし
「最近元気ねぇじゃねぇか大丈夫か?」
馴れ馴れしく肩に手を置く
少し遅れて
「本当に大丈夫?顔色もなんだか悪いし、保健室行く?」
『ごめんっ大丈夫だから』
2人を突き放すように学校に逃げた
はぁはぁ…はぁ…
『危なかった〜』
女子トイレで一息つく
 
「おっはよ」
『うわぁ!?』
「幽霊じゃないんだからさぁ」
『ごめん』
「なんかあったの?汗だくじゃん」
『なんでもないから心配しないで』
「なんかあったら言いなよ!あんたの親友、抹原葉月が助けてあげる」
『ありがとう、葉月』
「先生来るから行くよ!」
『うん…』
あれ?おかしいな、上手く歩けない…
バタッ
「え!ちょっと大丈夫?」
 
さっきとは違う天井
『あれ?ここどこですか?』
「保健室よ」   
保健室の先生だ
「抹原さんと黒子くんが運んでくれたのよ?今はいないけど」
『そうですか』
「異常なとこはないけど、今日はもう休んでなさい」
『はい、ありがとうございます』「私、用事があるから…放課後になったら1人で大丈夫ね?」
『はい、大丈夫です』
ガラガラガラ…
先生行っちゃった
静かなだな、ここは
そのまま眠くなり目を閉じた
 
ガラガラガラ…
「失礼しまぁす」「失礼します」ん?誰か入って来たようだ
「体調はどう?先生が昼休みだから見てこいってさ」「大丈夫ですか?」
『あぁ…うん、だいぶ良くなったよ…2人ともありがとう』
「突然倒れた時はびっくりしたけどさ、何にもなくて良かったよ」黒子は黙っている
「あの…やっぱり倒れたのって…」
『いいの!』「!?」
『あぁ、ごめんね…黒子くん』
「いえ、こちらこそすいません」『また気分悪くなりそうだから寝るね、2人ともわざわざありがとう』
逃げるように布団を頭から被せた
「またね!」「部活行けたら来てください」『わかった』
ガラガラガラ…
 
倒れたのは幼なじみのせいだって、自分の弱さのせいだって言えないよ…
 
キンコーンカンコーン
放課後になり
「部活行けそうですか?」
『うん、大丈夫』
「抹原さんは用事があるからごめんと言ってました」
『はは、そっか』
部活に行くために起き上がる
『じゃ、行こっか』
 
懲りることなく幼なじみのいる部活のマネージャーをしている
といっても私が担当しているのは2軍で1軍である2人に会うことは呼び出しがない限りめったにない
黒子くんとは2軍の練習する体育館で初めて会ってから仲良くなったのだ
 
『「こんにちはー」』
「じゃ、僕着替えて来ます」
『ん、いってらっしゃい』
笑顔で手を振る
黒子が部室へと駆けていく
「お前ら相変わらず仲良いなぁ」「付き合ってんの?」
『先輩ふざけないでください!メニュー2倍にしますよ?』
「う、嘘嘘嘘嘘!」
「さて、ウォーミングアップするぞー」
『やれやれ…』
 
本格的な練習が始まったようだ
 
まずはドリンク…体育館の中は蒸すしあっさり系がいいかな?
微量だけど塩も入れよう
『できた!美味しいかな…よしっ完璧!』
次は…タオルやろう
洗ってあるタオルを氷水に浸す
これ絶対気持ち良いぞー
絞って…と、よしっ
体育館へ急ぐ
 
『うわぁーみんな汗がいつもよりすごいな』
どうやら1軍と2軍の練習試合があるようで練習メニューがすこし違うようだ
 
休憩
『先輩、お疲れ様です』
私特製ドリンクとタオルを渡す
「サンキュー、マネージャー」
「うおっ!冷てぇけど気持ちー」
当たり前じゃん、こっちは指が凍傷なるかと思ったわ
「ドリンクの配合違うけど、うめぇわ」「疲れが飛ぶわー」
『はい!発汗量もすごかったので、あっさりしたものにしました』笑顔で説明をする
『最後は…あ!はいテツヤ!』
「ありがとうございます」
ドリンクとタオルを受け取る黒子
「そういえばいつも思うのですが学校と部活で呼び方違うのはなぜですか?」『駄目だった?』
「いえ、別にいいです」
『今日は1軍と練習試合だね!絶対勝とうね!』
「あの2人がいますが大丈夫ですか?」
『あ…そうだった…』
口元を押さえて倒れそうになる
やばっ…
ガシッ
「大丈夫ですか!」
『ありがとう、テツヤ。私試合まで休むから練習して来て』
「わかりました」
みんなのとこまで走り、練習を始める
 
はぁ…やばかったな
あはは、ここまで来ると笑っちゃうわー自分に
 
試合をする時間になって
テツヤの後ろに隠れるように1軍の体育館へと入る
 
「おぉー!テツ」
あいつがこっちへ来るよー
『え、知り合いだったの!?』
「はい」
「テツ、今日はよろしくなッ」
「はい、よろしくお願いします」あいつと目が合う
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