とりあえず行こうぜ

□1.出会い
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「今日は……カレーの材料か」
赤羽咲也、8歳、孤児院の子供だ
孤児院の奴らは皆、俺の事が嫌いらしい
勿論、俺もあいつらは大嫌いだ
殴るし、蹴るし、俺の嫌なことしかしてこない
「早く出て行きたい……ん?」
『来るな!僕に触るな!!』
「うわーきたなーい!」
『言いながら触るな!!』
……why?
えっと、この女の子の声じゃない声は……
『やーめーろー!!』
イーブイ!!うわ、生ポケモン初めて見た!!可愛い!撫でたい!
俺はポケモン大好きだ。
あ、でもご飯のが大好き
『わっ、や、やめろー!!』
ポケモンって、鳴き声があるんだよな?あれ、俺の耳どうした?
男の子の声だぞー?
「よーし、君の名前はブーちゃんね!!嬉しい?」
『嬉しくないっ!!』
「えへへ、嬉しいよね!」
うわぁ、哀れイーブイ君、お前はブーちゃんか
『嫌だー!そんな名前つけられた上に首輪付けるとか、だったらここに残るー!』
助けたいけど……ごめんな、俺、人と会話するの苦手なんだ
「アタシに拾われるなんて幸運よね!」
『そうでございます、エリナお嬢様に拾われることは幸運なのでございます』
…………リオルだ、何か蝶ネクタイ着けてるリオルがいる
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