小説
□アンタに言えない10のこと。
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アンタに言えない10のこと。
そのいち。
「狩屋！そっち行ったぞ！」
「はい！」
DFとして尊敬してます、だなんて、言える訳がない。
そのに。
「さっきのカット、ナイスだったぞ」
「…別にそんなことないです。
先輩にはまだまだかないませんよー」
でも実はちょっと嫉妬してます。
これも言える訳がない。
そのさん。
「神童、フォーメーションの事なんだけど…」
「どうかしたか？」
俺以外の人と喋らないでください、なんて言えない。
ただの自己満足なんだから。
そのよん。
「狩屋、今日一緒に帰らないか？」
「別にー。構いませんけど？」
実は嬉しいんです、もっと話しかけてください、なんて言えない。
そのご。
「今日も疲れたなー」
「…そうですね」
その空いてる右手をつないでください、なんて言えない。