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□戻れない過去
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※R18?ぐらぃです。
シリアス&キャラ破壊注意。
辺りはすでに真っ暗…。
街灯を頼らないと、こうやって今歩けないだろう。
静まり返ったこの場所は、いつもの雰囲気とはまた違う穏やかさがあった。
ふと、空を見上げた…
大きな満月は、まるで手に届きそうだった。
薄い雲が少しだけ月を包み、その周りは街灯より綺麗に光っている…。
天気のいい夜だ…。
あまりの美しさに息を呑んだ。
ずっと見てると、吸い込まれていきそうになる…。
数分、俺は黙ってその場に立ち尽くした。
だけど、色々な感情が混ざり合って、その月を見ては居られなくなった…
満月は綺麗だが、決して良い意味を持っているわけでは無い。
俺にとって、嫌な記憶を再生するものに過ぎないのかもしれない…
「帰ろう…」
そう呟いて、回廊を目の前に出した。黒い炎が俺を包んだ…。