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□風邪にご注意
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「・・・・。」


沈黙が流れた。

ベットの上に座って黙り込む俺。
シグバールは俺に背中を向けて立っているだけ。
一切喋る雰囲気がない…。

こ、言葉かけ辛いんだけど…((汗


(どうしよう…シグ何か考えてんのか?)


ただただ気まずいだけ。
頭の中でどうするか考えても何も思いつかない。

すると、シグバールは俺の方に顔を向けた。
ずっと俺はシグを見てたから、バッチリ目が合った。


「どうかしたか?」


いやいやこっちのセリフなんですけど…。
大体、黙り込んできたのはそっちだし。

シグは、テーブルに置いてあった体温計を手にして
俺に近づいてきた。


「ね・つ 測ろうか。」

「ぇ、なんで?いきなりどうし…ぅああ!!」


俺が言い終わる前に思いっきりベットに寝かされた。


「病人だろー?寝てなきゃいけないなー。」


だったらもっと優しく倒してくれればいいものを…。
ニッコリと笑いながら俺の隣に座ってくるシグを睨み付けた。


「はいはい、睨まない。ほら、ジッパー下ろすぞ。」

「うああ!自分で出来るって…っ!」


いきなり俺のコートのジッパーを下ろされ、
慌ててシグの手を除ける。

なんだか少し恥ずかしさを感じて
無償に自分が嫌になった…。

女子かっつうの。




ピピピピピピピ...


「おいおいマジかよ…こんな熱ある奴と俺はずっといたのか?」

「え、そんなにある?」


ああ、と言いながら体温計を見せてきた。
『39,2』と書いてあったのは気のせいだと思いたくなるほどの数字だ。
自分的には朝よりましだが、身体は限界だったらしい。


「明日も任務出れねーなコレ。」

「あぁ、悪いなシグバール…」

「…ホントに…」


そう言うとシグバールの表情が少し曇った。
気のせいかと思ったが、また黙り込んできたため怒ってるのかな、と思った。

それもそのはずか。

普通2人で行く任務を1人で行かされてるんだから。
毎日シグとパートナーってわけでは無いが、
俺がやらなきゃいけない任務の分はシグがやるらしい…。

迷惑かけてばっかだな、俺。


「あの…謝るよシグバール。
 俺のせいで迷惑かけてるよな。」

「…ったくお前はホント何かずれてるよなー…」

「ぇ、…んぅ…」


シグは俺の顔に近づいてきて、
ソッと俺の口をシグのソレで塞がれた。

突然の事で頭の回線がショートしかけた。
何もかもが真っ白になって、ただただ驚く事しか出来なかった。


「ぅん…んっ、んぅ…シグッ…ぁっ」

「んっ…」


どうにか口を離そうとすると、
ヌルッとシグの舌が俺の口を溶かしてくかのように入ってきた。
歯裏を舐められたり、舌と舌が絡み合ってく…。

ヤダ…。この不思議な快感が不気味だ。


「…アクセル、お前は無防備すぎるんだってハナシ。」

「…ぃ、意味、分かんない…ハァ」


どうにか息を整え、シグの言った事を考え直す。

でもやっぱりシグがこんな事をする理由が分からなくて、頭が痛い。
ただでさえ熱かった身体はますます俺を追い込んでくる。


「俺はずっとこうやってアクセルを抱きたかったんだよ。
 ま、すっと我慢してけど…もぉ限界。」

「…ぇ?…冗談、だよな…?」

「冗談?笑わせてくれるなぁ赤海栗ぃ。
 こんな顔して、俺を誘ってるようにしか見えないけど…?」


ニヤッと笑いながら、俺の上に乗ってくる。
勿論抵抗したが手首を捕まれ頭の上へと持ってかれる…。

ヤバイ…この状況はさすがに…。

そう思ったが、シグは動きを止めようとしないでジッパーに手を掛けた。


「ぅああ!ダメッ…だからっ…ぁああッ…」


俺の両手はベルトてまとめられ、
ジッパーを下まで下ろされた。
抵抗することも出来ず、されるがままの状態だ。


「ハハハ、良い眺めだなぁ?
 もっと熱く溶かしてやるよ…」

「…んな、お前風邪移るぞ…?」


今さらなんだと言うような目で見られ、
シグの目つきが変わった。


「俺がお前を綺麗にしてやるよっ。」

「ちょッ、やめ…ぁあんっ」


シグの顔が近づいてきたと思ったら、
耳の中に生暖かいヌルヌルしたモノが進入してきた。

グチュグチュと奇妙な音を鳴らしながら、舐め回される…。
シグの熱い吐息も感じ、どんどん俺は狂っていく。


「んっ…ぁう、んんっ…!!ぁああっ!」


耳を舌で舐められてるだけでも感じてしまっていたのに、
不意に胸あたりに強い刺激を感じた…。

見れば、シグの片手は俺の突起をグリグリと押し当てていた。


「あーあ…もぉこんなに硬くなったけど?
 女みてーだなってハナシ。」

「ヤめ…っぁんんっ…ああんッ!」

「この変態め…」


そう言ったシグは、舌をペロッと出した。
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