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□お隣さん
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たぶん今、私の顔はりんごやトマトを間違えられるくらい火照ってる。
恥ずかしくて真っ赤だ。
この初めて鳳君とふれあえたことと
鳳君の前で恥をさらしたことと
以上二つのことが交わっている。
授業は終わり、休み時間に。
机に顔を失せていたら思い出した。
そういえばお礼言ってない。
でも恥ずかしくて言葉交わせない・・・。
本人いま席外してるし・・・。
ノートを切り取って
さっきはありがとうってコメントを残して
鳳君の机に置いといた。
次の授業、鳳君から返事が来ていた。
-いいえ。とんでもないよ!
さっきは五十嵐さん一人でニコニコしたり、ショボンとしたりしてたけど、何考えてたの?-
きていた返事に赤面。
急いでペンを走らせた。
-変なことは考えてないよ!そんなところ偶然見ちゃったの?-
- あはは。面白かったよ。五十嵐さん本当は数学得意なのにパニックって解けなかったなんてね。-
カアア・・・
鳳君本人にあなたのこと考えてましたなんて言えないよ・・・。
でもこういうの、すごくうれしい。
メモ交換だと思ってもいいのかな?
隣をチラ見すると楽しそうに返事を書いてくれる鳳君。
丁寧な字もあなたの性格そのものだね。