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□ひらり
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愛しいだとか、恋しいだとか、多分自分には死ぬまで疎遠の言葉だろうと思っていた。


うちの従業員に対する思いは親みてえなモノだと自覚してるし、納豆女にゃ言い寄られてる(というか最早襲われてる)が、対して意識をしたことはなかった。


精神的に穏やかで、平和な毎日は心地良くて。
これからもそんな日が続けばいいって、思ってたんだよ。
このうるせぇ奴らと居れれば、それで良かった。この暮らしに満足してた。


けれどいつの間にかひらりと、それはもう自然に自分の心の中に入り込んできたアイツ。


満足できているなんて、言えなくなった。
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