ギガキモス青春白書

□ヒゲと不愉快な仲間たち
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祐松と別れて3カ月後。

灰音はボケゲーというショボいゲームし かおいてないSNSにココナというハン ネで入った。 ケータイ番号やメアド、セフレ募集を日 記やつぶやきに書いても全く消されない SNSとは名ばかりの出会い系サイト。 ここで同い年のクローズこと本名・温水 勇と出会った。

何度も何度もしつこく彼女になってくだ さい!と言われ、根負けしてつきあいは じめたが…。

勇とはじめてのお泊まりデート。 岡山駅の瀬戸大橋線ホームで。 「なーなーお金かしてくれん?」 「金?なんに使うん?」
「ツレにお金かりとってあさって3万か えさにゃいけんのんじゃ。」
「3万も持ってきてねんじゃけど。(ほんまは4万あるけどかしとーねーし!) 」
「なんぼ持っとん?」
「2万。」
「じゃあ2万でもえーからかして!」
「なんで2万も出さにゃいけんのんなら !財布からになるし!」
「えーが別に!給料入ったら絶対かえす けー!お願い!お願いします灰音様!お 金かしてください!お願いします!絶対 絶対ぜーったいかえしますから!」
と 土下座して頼む。近くにいた人が一斉 に灰音と勇の方を釘付けでみる。 みてきた人を灰音が睨みつけるとスーっ と消えていった。
「じゃあ…2万かすわ。」 「わーい♪」 「うぜっ!」
「あ!4万あるが!3万かしてや!」
「嫌じゃ!」
「絶対かえすけー!俺のこと信じて。ハ ニー。」
「(キモッ!)もうわかったけーさわるなや!」
けっきょく勇に根負けして3万かすこと に…。
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