虜 〜メロウハニィ〜
□#4 コーヒー事件簿【後編】
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「まじで!?」
「誰か知ってる奴―――」
奴らはトシの思惑通りざわざわし始めた。
やはり中途半端な知識しかもっていないようだ。
ト「『コーヒー』だ。コーヒー飲ませれば平気になるぞ」
ざわつく彼らを遮るように言葉を発した。
「はい!それはうそ――――っ!!」
「馬鹿か!コーヒーが解毒剤なわけねーだろ!」
そして彼らの反論は虚しく破られることになる。
「はったりかまして混乱させようたって無駄―――」
ジ「別に信じろなって言ってないでしょ」
ト「バカはどっちだっつってんだ」
二人の威圧感で彼らは動けなくなってしまった。
その頃剣道場にて―――
一人の男の子は廊下を急ぎ剣道場の扉を荒々しく開けた。
「小次郎さん!!」
小「…どうした」
息を切らす少年とは違い冷静な小次郎。
「小次郎さん達何かしたんスか!?」
小次郎はなんの事だかさっぱりだ。
「俺の友達がさっき、祐貴さんと特Aの女の子がさらわれるの見たって!」
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