虜 〜メロウハニィ〜
□#4 コーヒー事件簿【後編】
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「トーシ、最近全然かまってくんないじゃーんっ」
ト「今急いでるからはなして」
「うわ冷たっ!
やっぱあのウワサ本当なのー?」
女はトシの腕にしがみついたまま話しを続けた。
「特Aのメガネちゃんに惚れたって。
それに祐貴って子はもういいの?ッ」
ト「だからはなせってー」
なんでそこに祐貴の名前が出んだよ。
吹っ切れなくなんだろ……
意識が別な方に持って行かれた一瞬の出来事。
「…えへっ。ごめーんねっ」
手に違和感を感じ見ればご丁寧に手錠を掛けられていた。
ト「はぁ…めんどくせぇ」
コーヒー事件簿:後編
連れてかれた先にいたのはいつもの面子。
ト「……つーか、てめーらもかよ」
トシの目の前には同じく捕まった三人がいた。
自分と同じく抵抗するのが面倒臭かったのだろうと見える。特に泰楽が…。
拓「トシぃー」
ナ「あーんっ」
ジ「…zzz…」
「木を隠すなら森に、宗珱の学生を隠すなら宗学に」
「まさか体育館最上階卓球場にコイツらがいるとは誰も思うまい!」
はーはははと、男は勝ち誇ったかのように高笑いしていたが馬鹿だろこいつら。
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