虜 〜メロウハニィ〜

□#8 ぽにぽに【後編】
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『劉!』


祐貴は息を切らし劉の叫んだ。


「……祐貴?」


――言葉にしなきゃ

伝わらないよ――


真人の言葉が頭をよぎり祐貴は深呼吸をする。



「祐貴…俺に会いに来てくれたんだね」

『それが嫌いなの。
何で泣かないの!?
お父さん達死んだって、いつもへらへら笑って………
劉だって、私が憎いはずなのに。
なんでそんな笑顔で笑いかけんのよ…
やめてよ……』


祐貴の頬を涙が伝う。
言いたかった言葉が次々と零れ落ちる。

ずっと溜め込んだ思いがいっきに涙と一緒に溢れ出た。



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