虜 〜メロウハニィ〜

□#9 太陽よ、昇ることなかれ。【前編】
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遠足二日前――


ひなは一枚の紙を見て呆れていた。


ひ「(はいはい。
もう慣れましたとも例えこの学校がね。こんなんでもね)」


渡されたプリントに目を通す。
前の件といい、もう書かれているものに驚きはしない。


場所
各班クジ引きにて決定
(地域により1泊〜5泊の予定)



ガ「聞いてよ東條さん麻生さん!
アフロ君がクジ引いたらインドだったんだ」

ガンダム君は必死に助けを求める。

ガ「せめて東條さんか麻生さんが一緒の班なら良かったのに〜」


『ははっ…だってね…ひな』

ひ「私達……」



小「楽しみだな"熱海"」


拓依がクジを引いて熱海になった。
インドよりは遥かにマシだ。


拓「ちゃんとみんなのリクエスト通りの場所でしょー」

『それに関してはでかしたぞ拓依!』

拓「流石祐貴〜わかってる」


拓依とハイタッチをして喜んでいると、ひなが疑問を投げかけてきた。


ひ「つーかさー何の確認もなしに班が決定してんのは何でなのぉ?
私祐貴さえいれば良かったのに」

ト「そりゃただでさえうちは男クラで危ないんだし、祐貴や姫を他の男と一緒に行かせるわけにはいかないでしょ」

ジ「俺がさせないけどね」

ト「そう俺達はいいとしてもね」


『ひなに何かあったら私が守ってあげるから!ね?』


祐貴はひなに抱き着きにこっと笑いながら言った。


ひ「うん!ありがとう」



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