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□第参話
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「千堂、解かっているとは思うが……」
狙撃手となった冬至は小銃を手に声の主である宗一をキッと睨み
「解かってますよ、足手纏いにならなければ良いんでしょう」
押し殺した様に、低い声で言い、持ち場へと歩いていった
「正確には"死ぬなよ"なんだがなぁ」
眉間に皺を寄せ溜息を吐く宗一の隣で奈緒子は"言わんこっちゃない"と言う顔だ
「私は忠告しましたよ、早過ぎるって」
自業自得ですね、と言い棄てて持ち場へと歩いていく
「それでも、だ」
それでも使えないままだと困るんだよ――と、宗一は呟き、舞台の上へと踊り出た
現時刻、2605