Long

□第参話
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「例のモノを持って来たぜ、旦那」
舞台となる空き地の中央に宗一はいた
そして、宗一の目の前に銀色の髪を持つ薄汚ない小男が現れた
 
「先ずはお前の持っているものを出してみろ」
宗一は、銀髪の男に冷ややかな目で言う
「解ってますよ、旦那。確りと"風の秘密"を持ってきましたぜぇ」
 
ヘヘッと男は笑い、懐に抱えていた書物を宗一に示す
宗一はその書物を受け取るとパラリとページを捲る
 
「紙の材質はその年代の物だな……よし、取引成立だ」
ニッ、と宗一は笑い……片手を上に挙げた
 
 
 
 
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