御話
□この恋はいつも ⑤
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私の朝は早い。
って言っても夜早く寝るから
自然と朝が早くなるだけなんだけど。
だって、この時代、夜は真っ暗で
明りは貴重で、そうそう使えないし
テレビなんかの娯楽もないし・・・。
そんな訳で今は、朝、明るくなるころ
たぶん５時とかそんな時間に起きだして
朝の支度をする。
着物には随分と慣れたし
着付けも何とか一人でできるようになった。
「よし」
ぽん、と帯をたたいて気合いを入れて
私は炊事場へ向かう。
と言っても、お料理のできない私は
すでに出来上がっている朝餉のお膳を
皆で食事をする広間まで運ぶだけ。
お膳を並べ終わったら
龍馬さん達を起こしに行くのが
ここ数日の日課になっている。
まあ、私が行くころにはもう皆
だいたい起きているんだけどね。