捧げ物/頂き物
□奇妙な関係
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*若干病んでます。
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『ねぇねぇ喰くん。』
「ん?なぁに?」
『そこ、退いてくれないかな?』
「ん。やだ。」
いつも道理の反応にハァとこれみよがしなため息をつく。
ちなみに、今の状況の解説をすると
何故か私がベットに倒れ込んでいて
何故か喰くんが私の上に乗りかかっている形。
つまり、アレです。
押し倒されている状態。
『喰くん。降りて』
「やだ。五月蝿いよ」
そう言って唇に唇を重ねられる。
嫌な気はしない。
「僕に口答えしないで。ね?」
黒い笑み。いつも道理の笑み。
『はいはい。分かってますよ喰サマ。』
「君だって火不火なんだから僕が今朔さんとか呼んだらヤバイことくらいわかってるでしょ」
つきたち。なんて人聞いたことが無いけれど。多分、彼の上司なんだろう。
私は、火不火の重要な関係者。
煙の館で目の前にいる彼に出会い、見事彼に敗北し何故か目覚めた時には不思議な場所(彼いわく薬草園)にいた。
最初は逃げ出そうと試みていたけれど、その度何故か喰くんに見つかって
数日一緒に過ごしてる内に完全に私は彼の魅力に溺れてしまったらしい。
『言えないくせに。私がいなくなっちゃうよ?』
クスリと笑いながら言うと
「よく分かってるね」
と喰くんまでクスリと笑う。
きっと私達の関係を見たら殆どの人が口を揃えて「狂っている」と言うだろう。
確かに、狂っているかもしれない。
『でもいいの?私をここに隠していることがバレたら確実に殺されちゃうよ?』
「いいよ。だって僕が死んだら君も追いかけてきてくれるだろ?」
二人で互いの意思を確認したこともない。
どちらも好きだと言ったこともない。
何も言わなくたってわかっている。
私達は思いは。
『勿論。』
「何処までも一緒に、堕ちて行こう。」
再び、深い口づけを落した。
奇妙な関係
(私達は狂っている)
(私達はどうかしている)
(私達は依存している)