□真昼の月のように
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背中にぬくもりを感じて走るのは好き
特に女の子っていうのは柔らかくて温かくて

触れてるだけで気持ちいい

「ありがと!付き合ってくれて。はいこれ」

海辺の公園で休憩する
買ってきた飲み物を手渡すと笑ってくれた

「あの、、お名前は、、」

プルタブを開けながら小さく聞いてくる

「珠理奈だよ。松井、、珠理奈」

「珠理奈さん、、なんで私に、、」

不安そうな目に笑顔を作ると頬が赤くなる
ナンパ、初めてなのかな
こんな可愛いのに

「ん?可愛いかったから。お友達になりたくて。そうだ!連絡先教えて!また遊ぼ?」

携帯を出すと素直にアドレスを教えてくれる

夜ご飯を食べて家に送るともう時間は23時になろうとしていた

「今日ありがとね。1日連れ回しちゃってごめん」

頭をなでて別れを言うとジャケットの裾を掴まれる

「あの、、」

「ん?」

雰囲気的に何を言われるかなんて分かるけど
ごめんね、あたし女の子虐めるのも好きなんだ

「あの、、もう少し、、」

「、、、」

「一緒にいたいです、、」

よくできました
あたしはバイクのキーを外してその子の肩を抱く

顎を掴んで柔らかそうな唇にふれた

「いいの?そんなこと言って。襲っちゃうよ?」

真っ赤な顔で頷く姿が可愛くてキスをした
部屋に案内されたあたしは玄関でその子を抱いた
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