□真昼の月のように
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家についてそっと寝室に入ると天使みたいな顔でにゃんにゃんが寝てた

部屋着に着替えてその横にもぐりこむ

「んー、、」

「ただいま、にゃんにゃん」

うっすら目を開ける横顔にキスをする

「もー、誰に拾われてたのよー、、」

「へへ、ごめんね」

朝帰りをすると一応怒ってくれる
そんなことすら嬉しくて身体全体で抱きついた

「冷たいねー珠理奈、、」

「外寒かったーにゃんにゃんあっためて」

甘えるように言うと抱きしめてくれる
柔らかい感触に包まれてゆっくり目を閉じた

確か今日のお仕事は夕方から
お昼頃起きてご飯作ってあげよう、、

それまではこの幸せに包まれていたいな




「えー?!なに、違反取られてたの?!」

どこから帰ってきたんだと詰め寄られ、
この前のことから話し始めるとにゃんにゃんが大げさに驚く

好きではないけどあたしに対しての独占欲はあるらしい
不思議なものだ

「うん。普通あんなんで取らないよねー。固くてやんなるよー」

「珠理奈かわいそうに。お金は?ある?」

カフェオレを口に運んで心配そうに見てくる
カップに触れるたらこ唇が可愛い

昼からムラっとくる性欲を抑えるのに苦労する

「うん、明日には麻里ちゃんからバイト代はいるし。したら払ってくる」

「無理しないで、なくなったら言うんだよ?」

毎月麻里ちゃんから振り込まれる『にゃんにゃん管理費』以外特にバイトもしてない

時間を制限されるのも嫌だし、なにより結構な振り込み額だ
どんだけ麻里ちゃんがにゃんにゃんを大事にしてるかがわかる

「ありがと!にゃんにゃん」

フレンチトーストを切り分けて差し出すと
あーんと口に頬張る

あー、もう一つ一つの仕草が可愛くてセクシーで堪らない

「ねー、にゃんにゃん」

「なぁに?」

つけ過ぎた蜂蜜が唇についたのを指で拭ってる
その手を奪って舐めとった

甘くて美味しい

「食べ終わったらお風呂一緒にはいろ?」

「いいけど、、」

にゃんにゃんの目がもの言いたげにあたしを睨む
もちろん手は出しますよ

「セックスしたほうが、写真写りもよくなるよ?にゃんにゃん」

「ばか」

むくれるにゃんにゃんにもう一切れトーストを差し出す
もちろん蜂蜜たっぷりで
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