DreamU.

□図書室の
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あ、今日もおる



ドアの隙間から本の整理をする上西さんが見えた



それだけで口角が上がったのが自分でもわかった




図書室に入って自分でも読めそうな本を探す



もう結構借りてしまっていい感じのを見つけるのに時間がかかる



あんまり難しいと読めへんし



あんまり簡単すぎると馬鹿って思われるのも嫌やし



絶妙なのが見つからへん



「何かお探しですか?」



「わっ!」



「あっ、すいません、驚かせちゃいました?」




「あっ、え、いや、大丈夫です、こちらこそすいません…」



突然、後ろから椅子を持った上西さんに話しかけられてパニック



「なんか探してるんですか?高いところやったら、私取りますよ?」



「あ、あの上から2段目のあれっ、お願いします!」


特に決めた本とかなかったけど、咄嗟に言ってしまった




「うーん…結構高いなあ〜」



椅子に乗って尚、背伸びしてる上西さん



ちっちゃいんやなあ



かわいい



「え、あ、危ない」



気づいたときにはもう遅くて



バランスを崩して椅子から落ちてきた上西さんと唇がくっついて


そのまま名無しくんの上に覆いかぶさるように倒れてきた




「……。」



「あははっ、すいません!名無しちゃんさんいつも来てくれるからって調子乗ってでしゃばっちゃいました…い、今どきますから…っ!」




自分の上でわたわたしてる上西さん



ごめんね
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