DreamU.
□年上の
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まだ肩ではあはあしてる菜々の汗でおでこに引っ付いた前髪をかき分けてキスをした
ん、なんて嬉しそうに微笑んで、なんかものすごいかわいい
やっぱ今日おかしい
どう考えてもおかしい
「菜々?今日どうかしたん?」
「ど、どうもせんで?」
明らかに動揺して目を泳がす
嘘下手すぎやろ笑
「嘘つけバレバレやあほ、どうしたん?まじで」
「あんな…、この前ゆきりんさんと話しててん、所詮みんな若い子が好きなんやろな、って、ゆきりんさんは素直に気持ち言うようにしてボディータッチたくさんしてるって、言うてたから、私もせなって思って」
恥ずかしそうにぼそぼそと言う菜々が愛しくってかわいくって
「あはははっ!」
「な、なんで笑うん…!人が真剣に…」
綺麗な目に溜まる涙
「ごめんごめん、ほら泣かんでよ、あんなぁ、名無しくんが菜々以外見てるわけないやろ?なに不安になってんねん」
「それにな、今日の菜々ももちろん可愛かったけど、菜々は菜々でええねん、名無しくんは菜々がいい、菜々やなきゃダメやねん」
さっきまで目に溜まってた涙はすーっと流れ落ちた
「不安にさせた名無しくんも名無しくんやね、ごめん好きやで、」
「うん…っ!私も、好きや…っ」
心配性な菜々やから、名無しくんももっと気持ち伝えてあげんといけないな
もう絶対不安にはさせへんって心に決めて
少し年上の可愛い彼女を抱きしめた
end