DreamV.
□愛されてるのは
1ページ/4ページ
「あーあ…今日もか」
いつもと同じ風景
楽屋に入るや否や飛び込んでくるいつもの風景
私の恋人の周りを何人かが輪を作って囲んでる
きゃっきゃ、きゃっきゃして人の恋人にべたべた触る
わかってる
名無しさんは優しい人で、みんなに同じように優しい人で、素敵なとこがたくさんあるのは私がいちばん知ってる
それでもやっぱり特別扱いされたいし、独占したい
…と、思ってしまうのはやっぱり我が儘すぎるんやろうか
そんな今日は久々に名無しさんと同室で
やっと2人っきりになれるっていう嬉しさと同時になんだか少し気まずい気もする
ああそうだ
少し荒々しいやり方ではあるけれど
名無しさんがちゃんと恵のこと好きでいてくれてるのか確認してみよう
.