DreamV.

□好きです
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「恵っ!ごめん、遅くなった!ちょっと先生に仕事頼まれちゃって」



よく言うよ


どうせ他の女の子たちと楽しくお話かなんかしてたくせに




「恵…?」




私が名無しさんの声に応答しないのを疑問に思ってか、私の顔を下から覗くように見てきた




「何?拗ねてるん?」



「そ、そんなんちゃうし」




「じゃあ何?そんなむっすーってして、なんかあったん?」




名無しさんの人気に嫉妬した



なんて答えたくない




「恵、言わんのやったら、ちゅーすんで」




いきなり真剣な顔になって、私の顔を両手で挟んで、ぐっと見つめてきた




大好きな人の顔がそんな近くにあって我慢できるほどの心臓は生憎、持ち合わせてない





「…きゃーきゃー言われすぎやねん、エロたぬき」




言った瞬間、名無しさんの顔がニヤってした




「…妬いてくれたん?」




ニヤニヤニヤニヤしながら、勝ち誇ったような顔




「ちゃ、ちゃうもん…」



「あははっ、可愛いなほんまに、名無しくんには恵だけやって教えてあげる」
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