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□今日くらい
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「ねぇねぇ、さやか〜」
いつもの甘ったるい声で呼ばれてどきっとする。
いつまで経っても馴れない。
「あんな〜、うちな…」
みるきーの顔が近づいてまたドキドキが加速する。
みるきーは私の耳元で顔を止めて
「世界でいちばん、さやかが好きやねん」
「っ////////」
顔が急速に熱を帯びて体が固まる。
当の本人は、きゃ〜言っちゃった〜なんてへらへらしてる。
罪なやつ。
「さやかは？ねえ、さやかは？」
「そっ、そんなん、今言わんくてもええやん…っ///」
キラキラした目で見つめてくる。
あかん。無理や。勝てん。
こいつ知ってんねん。うちがこの顔に弱いって。
「うちかて…好きに決まっとるやん////」
なんなんほんと。
こいつにだけは釣られんて思っとったのに。
なんやねん。なんでまんまと釣られてんねん。
ほんまむかつく。
けど、目の前でさやかが好きっゆった〜なんてニヤついてるこいつ見たら
うちはこいつを好きにならないなんて最初から無理やったって思わされる。
今日くらい言ってやる。
「みるきー、ずっと一緒におってな。」
END