Pink The Wire (?)
□Good Morning Heartful Fiend
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冬の朝
土曜日
「…」
いつもなら
お昼過ぎまで
時には
日が昇って沈むまで
寝てるはずのだらしない自分
「…」
なのに
たまたま早く
目覚めてしまって
…
「……マジか…(笑)」
溢れる
苦笑い
なんとなく
二度寝できない気がして
…
「…」
とはいえ起きたところで
何かを始める予定もないし
「…はぁ」
どうしたものかと
ため息を混じらせつつ
「…」
枕元に置いてあった
スマホを眺めていた時
…
「…ぁ」
フォルダに保存してあった
一枚の写真に目を奪われて
「水族館…」
…
完全に
直感と衝動
「…」
気だるくて肌寒い室温と
カーテン越しでも透ける嫌味な太陽に
若干の迷いは抱きつつも
…
「…よいしょっと」
いつの間にか
ベッドから降りた私は
淡い水の世界を求めて
身支度を始めていた。