Pink The Wire (?)

□Call My Name
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いったい

どこからどこまでを

後悔と呼べばいいんだろう










「…」





あれから

一週間が経って





はぶ「んー今日も良い天気だー」

「…」





いつも通り

昼休みを一緒に過ごす

私たちのルーティーンも始まって





はぶ「屋上、意外と冬でも居心地いいねー」

「…」





穏やかな時間が

ゆっくり流れる日常は



ありがちだけど

かけがえのないもので




















はぶ「由依?」

「…えっ、」





そういう類いの

幸せだったはずなのに





はぶ「大丈夫?なんか最近…元気ないように見えるけど」





暖かい

優しい笑顔を曇らせて





「あ…ごめん」





冷たい

冬の風を呼び込んでるのは





「そんなつもりはなかったんだけど…変、かな…(笑)」





間違いなく

微笑み下手で不器用な私





はぶ「うーん…そうだねぇ」

「…」





















はぶ「うん!変だと思う(笑)」






















「…んっ?」





だけど

この捻れそうな空気を





はぶ「まぁ、でも色々あるよねー」

「…」





そっと自然に

いとも簡単に

元通りにしてくれるのも





はぶ「俺で良かったら聞くから、何でも話して?」





一番

心あたりがないはずの

迷惑をかけてるはずの彼で





「…ありがと//」





やっぱり

何気なくでも





はぶ「でも女の子ならではの悩みって俺にも分かるかなぁ…」

「…その場合は……多分あてにしないと思うけど」

はぶ「えっ、それはそれでショック(笑)」





そっと救ってくれる

この優しさが好きなんだって思う





「ふふっ…(笑)」





















だけど

澄んだはずの心は





「…」





一瞬で

ガラス細工みたいに

形をいびつにしていく





はぶ「とりあえず弁当食べよっか?」

「…っ、そう…だね(笑)」





まるで

こっちがオリジナルみたい










ガチャ…










そんな濁りを

苦笑いでそよがせていると





はぶ「あれ?誰か来た?」





ふいに

屋上の扉が開いて





『はぁ…やっと一服出来る』





















「…」





現れたのは

感情を振り乱してる

元凶のような気がする人





すがい「ちょ…ちょっと!苗字くん!」





そして

もうひとり





『ん?』

すがい「ダメだよ!学校にこんなの持ってきちゃ…」





彼の至福と休息を

咥えた途端に奪い取る





はぶ「あれ?ゆっかーじゃん!」

すがい「えっ…土生くん!?」





例の彼と

私の彼と知り合いらしい女子の姿に





『…あ、』





また始まる

胸騒ぎの予感に





「……どうも」





痛々しいくらいの

風の音が聴こえた。
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