アイドル部って、なに? (長編)

□エース
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『いでっ…』






地獄の筋トレから3日

未だに残る全身の筋肉痛



あのオーバーワークのせいで体を動かす度

必ずどこかが悲鳴をあげるっていう謎の症状がずっと続いてて



その傷が癒えないまま迎えた今日は振り付け強化の練習日



前みたいに一人称も練習参加とかなるの怖いしサボりたいんだけど

橋本先生にバレるとそっちのほうがヤバそうだし…





今は重い足を引きずりながらも

一人で部室に向かっているところ



堀さんは知らない間にクラス委員になってたみたいで

急きょ放課後に打ち合わせが入ったから部活に行くのが遅れるって言ってた




今更だけど代われば良かった…



遅れるの残念そうにしてたし




そんなことを考えながら

校内をぐるぐる回りながら


遠回りをしながらも結局たどり着くのはあの部室








『はぁ…』








深呼吸をするつもりが勝手に出てくるのは深い溜め息



とはいえ引き返すこともできず

無駄な抵抗はやめてゆっくりと地獄の扉に手をかけた








『お疲れさまで…』



















目の前に広がる見慣れた風景

けれどなぜかまったく人の気配がない




どうやら遠回りは思ったより時間を稼げていたようで

先輩たちは既に部室の外へ練習に行ったみたい




仕方なく一人称も荷物を置き

メンバーを探しに行こうとしたんだけど















「どうしよぉ…全然落ちないぃぃ」









部室の中から

聞き覚えのある唸り声



もう一度落ち着いて中を見渡すと




部室の隅で

項垂れている人物の姿を発見



というよりこの人は…









『白石さん?』

「ぇっ…名前!?」







何やってんだ?

それに涙ぐんだようなさっきの声…





とりあえず部室の奥に進もうとしたんだけど









「入っちゃダメー!!」










足を踏み入れた途端

なぜか待機命令










「いまはダメぇ…///」























言われてがく然





よく見るとなぜかびしょ濡れで

さらに制服が若干はだけている状態の白石さん







『えっ…あの、えっと…///』

「ちょっ、ドア閉めてー!てゆーかこっち見ないでぇ…///」

『あっ、はい!すいません///』








これって一体…







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