ななせまるの憂鬱 (中編)

□眩暈
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いこ「えー、この度はお集まりいただきありがとうございまっす」



















『…なにこれ?』

れいか「知らないよぉ…もう朝からずっとこの調子なの」

いこ「こらそこー!私語は謹むー!!」







大学の食堂



いつものメンバーで集まって

ワイワイやってたら突然現れ

突然始まった生駒の変な演説




まぁ、こいつはいつも変なんだけど…

今日は明らかにそれ以上




学科が一緒の玲香に聞いても知らないって言うし一体何があったのか…







『七瀬は?生駒がおかしくなってる理由知ってる?』

なな「…」








あれ…

まさか七瀬まで?


さっきまで一緒に喋ってたんだけどな



何か急に元気なくなったような気が…





なんてことを考えていると

その七瀬から思いがけない一言







なな「もしかしたらななのせいかも…」


『へ?』







いこ「実はですね、ふふーん…///
なんと!愛しいなぁちゃんからバレンタインチョコをいただきましたー!!」
















『…』

れいか「…」

なな「…//」








なんだ



そういうことか









『それだけ?』

「ちょっ…名前このやろー!
キサマなぁちゃんからチョコを貰うってことがどんだけ凄いか分かってねーなぁ!?」

『…落ち着け(笑)』






ほんとこいつは七瀬のことになると目の色が変わるんだよなぁ

今だって何かよく分かんないけどキレてるし



つーか今日はバレンタインなんだから女の子同士でもチョコのやりとりくらいあるだろ…






『喜んでるところ悪いけど、それっていわゆる友チョコだろ?』

「それが違うんですよ、ふふっ」

『…?』

「正真正銘、このチョコはなぁちゃんの本命なのよーん!」

『…』







このテンションの生駒

めんどくせーな



さっきからずっとワケ分かんないこと言ってるし








「なに、その顔…ウソだと思うんならなぁちゃんに聞いてみんしゃい」






リアルに引いちゃってる一人称のテンションが表情に出ていたのか

今度は七瀬に直接聞けとまで言い出した


てか何で一人称にわざわざ聞かせるんだよ…







『はぁ……で、実際はどうなの?』







とはいえ聞くだけムダなんだけど

絶対に友チョコに決まってるんだから…






「うん」



















『…うん?』

「え…生駒ちゃんにあげたのは、本命なんやけど…//」

















え?
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