ななせまるの憂鬱 (中編)

□HOPELESS
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あの不思議なバレンタインデーから三ヶ月



振り返るとその前にも成り行きで合コンに参加したりとか

色々あったけど今のところは大学生活をそこそこに楽しめてる一人称


とは言ってもそれはやっぱりここで出会えた仲間の存在が大きくて


今日もその大切な仲間と集まり大学が休みの土曜にも関わらず

ファミレスでいつものメンバーと秘密の打ち合わせをしている最中なんだけど…








『誕生日パーティー?
こないだ玲香のやったばっかじゃん』

れいか「じゃなくって!今回はなーちゃんの番だから!」

『七瀬の?誕生日いつだっけ』

わか「明日だよ」



















『……明日!?』

いこ「おめー何で知んねぇのよ!
そんなの世の中の常識よ、常識!」







知らなかった…



だから七瀬には内緒で集まってんのか



そして相変わらず生駒は七瀬に関してはうるせぇ…



割にホワイトデーのお返し図書カード渡してたけどな







『で、どこでお祝いすんの?』

いこ「はぃっ!生駒はなぁちゃん家にサプライズで行っちゃうのがいいと思います!」

れいか「いいじゃんそれ!絶対喜んでくれるよぉ」

わか「でも他に予定ないのかな?
明日は家にいませんなんて言われたら終わりだよ…(笑)」






若干賑やかな店内で進んでいくパーティーへ向けた会議

基本的には生駒が中心になって色々と考えてくれてるんだけど


ついさっき七瀬の誕生日を知った一人称はプレゼントを用意できてないって焦りが出てきちゃってて

3人の会話が入っては抜けていく







七瀬が喜ぶ物といえば…






マンガ?

ゲーム?

結構オシャレ好きみたいだから服とか?



けど女物の服なんて何買えばいいか…








『分かんねぇ…』








友人たちのマジメな会話を尻目に

そんなことを考えながら更けていくいつもと違う忙しい休日



それが今日は少し心地良くて







何だか変な感じ。
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