薄銀の世界
□新選組?
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手足に巻かれている縄と人の気配で眠れない美季は薄暗い畳の部屋で景士を眺めていた
『(まったく、よくこの状況でぐーすか寝れますね。)はぁ。』
〜時間を遡ること4時間前〜
2人は背後をとられ、この後どうするかテレパシーで相談していた
『(どうしますか?)』
『(どちらかと言うと、今日はハンバーグがいいっス!!)』
『(なんの話をしとんじゃおのれわぁ!!(╬☉д⊙))』
『(ちょっと最近ボケてないなって思って。テヘペロッ)』
『(今やってる場合ですかっ!ちゃんと時と場合を考えて喋って下さい!!)』
「土方さん、この2人見ちゃったんだしはやく斬っちゃいましょうよ。」
「馬鹿野郎!むやみに人を殺そうとすんじゃねぇ!!
いったんコイツらを屯所に連れて行く、どうするかはその後だ。」
「え〜、切っちゃった方がいいと思うんだけどなぁ。」
2人がテレパシーで会話をしている間、背後にいる2人も会話が進んでいた
『(わぁお!!美季聞いたっスかっ?!今俺の後ろにいる茶髪のなんかニヤニヤしてる不気味なヤツが俺らのこと殺すとか言ってるっす!!
こーゆー時は、やられる前に咬み殺す!そうだ!これっきゃない!!)』
『(それを言うなら「やられる前にやる」、ですよ。そして違うアニメのセリフを使うのはやめていただきたい。扱いに困ります。
それに、私の後ろにいる土方と呼ばれる男性は私たちを殺そうとはしていません。
今はおとなしくこの方達に従いましょう。
景士くれぐも暴れることのないよう、よろしくお願いしますね。)』
『(絶対に、とは言い切れないっすねっ!!笑)』
『(お願いしますねっ!黒笑)』
『(…はい。)』
そして今現在
『(部屋に着いた途端寝てしまうとは、これでは話し合いもなにもできないですよ。
天井から気配はしますが……仕方が無い、私も仮眠をとるとしましょう。)』
こうして二人は短い眠りについた