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□溺愛*
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――――夏。
「凛…」
「ハル!?」
突如鮫柄学園に姿を現した幼馴染みのハルの登場に部活でランニング中だった凛は目を見開かせた。
「なんで…来たんだよ。帰れ」
そして。
数秒経つと昔とはまるで別人なような態度を荒々しくさせ低い声でそう呟いた。
「…凛に会いたかったんだ…」
「っ!?」
ハルは凛の腕を力強く引っ張るとそのまま噛み付くように口づけをした。
そのまま舌を侵入させ凛の口内を犯していく。
「んっ…はっ…る…」
必死で暴れる凛だがハルはそれに応えることなく口づけを続ける。
やがて凛も抵抗が無駄だと分かったのか大人しくキスを受け入れた。
「っん…ふ…」
凛の荒々しくなっていく呼吸。
綺麗に透き通った紅髪と深紅の瞳。唇の間から見えるその鋭く尖った歯も何もかも好き。凛は本当に可愛くて。昔とは全然変わってしまったが凛には変わりない。
「…凛…好きなんだ」
「は?何……言ってんだ…よ…」
ハルの口から発せられた言葉に凛は肩で息をしながら目を見開いて呟く。そんな様子でさえ愛おしくて。ハルは小さく息を飲むと凛の腕を強く掴み木陰へと歩いていった。
「なっ、離せっ…ハル!」
凛が掴まれた腕をほどこうとし怒号をあげるもハルにはどうも意味が無く、凛を大きな木の幹へと押しやるとそのまま凛の服を捲り始めていく。流石に凛も自分がこれからなにされるのかを察したのかハルの肩を押し返し抵抗を始めた。
「ハル、おまっ…やめろっ、何するつもりなんだよ!」
「…凛が悪い。」
「は、はぁ?」
「可愛すぎるから。声とか予想以上にエロかったし。」
「…ば、バカなんじゃねぇの?俺男だしんな訳ねぇだろうがっ、しかもエロくなんかねぇよ!」
凛は頬を赤く染めながらそう言い放つとハルからふいっ、て顔を逸らしていく。
何それ…可愛すぎる……
キスだけで済まそうとしていたのにそんなんされたら理性が止まらない。
凛のその様子に再度息を飲みながらハルは凛の頬に軽く口付けをし、服を捲り終え鍛えられた筋肉を眺めながらそこに舌を這わせていく。
「っんっ…!!」
胸の尖りに舌を這わせると凛はうわずったような高い声をあげた。もっと喘がせてやりたくてハルは執拗に胸の尖りにを舐めていく。
「やめっ…ひぁっ…」
どうやら凛は相当感じやすい身体のようで。肩をびくびくと揺らしながら声を出さないようにと手で己の口元を覆った。
「んぁ…ハル…」
凛に熱っぽく名前を呼ばれるとハルの自身は固く勃ちあがってきて。自分が興奮しているのを自負しながら凛のものにもジャージの上から愛撫していく。
「っ…んんっ!」
「……気持ちいいの?凛」
「ち、違っ…!?んぁっ…」
ハルが下着の中に手を入れ直接凛の自身に触れると凛はふるふると首を横に振りながら嫌だ、と訴えた。もちろんそんなことハルが受け入れることもなく。凛の自身を強く握ると容赦なく上下に扱き始める。
「あっ!やぁっ…んんっ…は、るっ…」
普段では絶対出すことのない甘い声を出しながら凛は快感に浸っていく。
「っあ…ぅ…」
「………凛、入れてもいい?」
「なっ!?おまっ…馬鹿っ!駄目に決まってんだろ!それにんなもん入る訳っ…」
「大丈夫、…………優しくする」
「っ…もう好きにしろよっ、馬鹿」
顔を紅潮させた凛はハルから視線を逸らすと吐き捨てるように言い放った。