Escape
□This is
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セミが鳴く季節
夏は嫌いや
――this is――
キーンコーンカーンコーン
HRが終わるチャイムが学校中に鳴り響いた
皆は席を立ち帰る者もいれば友達とこの後マクドでも行こうかと
相談している者もいた
教室の中はこの暑い中クーラもついておらずムシムシとした熱気が
うちをさっきから攻撃してくる
(まだ7月の中頃やのにこの暑さは異常や)
そんな言葉を心の中で呪文のように言い続け帰る支度をしていると
「来幸帰ろー」
「はいよー」
いつも一緒に帰っている友達が誘ってくれた
うちはいつも通りチャリンコでこの暑い中
自宅に帰る、今はその道中
太陽がギラギラと照り付け体は溶けてなくなりそうだ
「今日も暑かったなー」
『ほんまにな、いやんなるわ』
「今日バイトやぁあ行きたない」
『お、ウチ今日バイト休み♪』
「うわなんなんそれ ずる」
『はははっ 頑張れ―!』
「おう ばいばい」
『ばいばーい』
そんな他愛のない会話をしながら
自宅に到着
家に着くとそれはもう天国
『ただいま!』
「おかえりー暑かったやろ、はよこっち来ぃクーラー入ってるから」
ばあちゃんにそう言われダッシュでクーラーの元へ急ぐ
部屋に入った瞬間心地のいい風が吹いてきた
クーラー!ほんまに神!
このなか帰ってきてごろごろ寝れる幸せ・・・
一生こんなんがええわ・・・
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