Escape

□Trick and Encounter and The Opening
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人影のない 静寂で 薄暗い 変わり果てたこのセカイを


ドラゴンであるギルディスに優優とまたがる少女

来幸の目にはどう映っているのか――――――――













―Trick and Encounter and The Opening―






















田舎じみた学校から近い駅に上空から向かう





来幸は先ほど学校で起こった悲劇を後に
ギルディスとなずけたドラゴンとともに都会に出ることになった。






ギル、線路たどっていこう。


[そうだな、急ごう]

駅が見えてきたところで線路に沿って飛び都会を目指す


スピードを上げたギルに少し縄を握る手に力が入る。





強い風にさらされながら線路を進む―――








最初は、今までの日常から出来事が急変し
怖さが勝ち、おびえて何をするにも引け腰だったが


もともとは面白味の欠片もない平凡で平和で怠慢な生活に飽き飽きし、
非日常的なこうゆう事を望んでいた自分はいなかったとは言いきれない

だから、まさかの予想外の登場人物やこの世には絶対に出てこない不気味なゾンビのことは、あの時すぐには理解できずについていけなかったが

思い返すと自分の思った通りに普通の日常が歪んで狂っているじゃないか




アクション映画のようなありえないことを体験したい
みんなと違う珍しい羨まれるような事がしたい
違う世界に行けたらきっとこんなところよりも充実した生活が送れるだろう

いつもいつも考えては結果、むなしくなっていた



それが今、電車に乗って電車が走る線路を
自分はドラゴンにまたがって飛んでいるじゃないか




こんな願ったり叶ったりな事あっていいのか。






来幸は黙って、ただボーっとそんな事を考えていた







あたりはあまり大きなものがなく視界が開けていたさっきとは打って変わり、高速道路や高層ビルが多くなりゴチャついた風景になり線路の幅が広がり
そろそろ終点が近づいている事を知らす。









[そろそろだ]


『うん・・・』






終点である駅が見えてきた


見渡せば、休みの日には友達と楽しく買い物したり映画を見たり
いつもとなれば車が行きかい人は混雑し賑やかで華やかな都会なはずなのに


この時はもう廃墟と化した街のように薄気味悪く静寂に包まれていた









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