短い夢物語
□何度でも
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なぁ、ルイ……
いつも俺の部屋で茶を飲みながら話していた事、覚えているか?
『土方さんは輪廻転生って信じる?』
「なんだぁ?唐突に…」
『私はヤダなぁ…今の自分の記憶無くなってまで転生したくないよ…あ、でも綺麗な桜ならなりたいかな。』
「縁起でもねぇ話すんじゃねえよ。まだまだ俺たちにはやらなきゃねぇ事が山程あるってぇのに」
お前はそうだねって笑って返事したじゃねぇか……
「………いつまで寝てんだよ……茶の時間だぞ……」
…俺が買い物なんて頼まなけりゃお前は浪士に絡まれる事もなかった……斬られる事も……
「……なぁルイ?…輪廻転生って信じるか?……」
お前が何度生まれ変わっても、何度すれ違っても、俺がお前を何度でも見つけ出してやるからな…
何度でも…何度でも…