短い夢物語

□桜舞う〜居場所〜
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連行されてきた場所、邸の前に大きな看板が立てかけられていた…“会津藩お預かり新選組屯所”。

『……ほぉ……やはり、新選組か…』

「なに?…キミ、何処かの間者?」

腕をつかんでいる男が話しかけてきた。こいつは多分、沖田総司。ゲームの中でも生意気だが…ここまでとは…。

『間者などつまらんモノではない…朝まで待つつもりは無い。幹部を集めて尋問といこうじゃないか…なぁ、副長さんよ』

主人公の雪村千鶴は意識を失くして、もう一人の男…斎藤一に抱えられている。朝まで縄で縛られるなど…イヤなこった。

「キミ、腹がすわっているんだね…じゃぁ「総司、皆を集めろ」…わかりましたよ、土方さん」

自分に対する尋問が始まった…。雪村と違って保護される筋合いは無いが、羅刹を見た以上…殺害されるかもしれない。夢から覚めるきっかけになるなら、致し方ない。
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