水とな

□プレゼント〜part4〜
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無理をしてでも
させてでも会いたい
となみが欲しい
もぅ限界だ

「みーずーさーん。」

「ごめんごめん、となみ。」

となみが必死に
私の名前を呼んでくれてる
それだけで幸せ

「水さん」

ホッとしたように名前を呼ばれる

「今日はとなみは
お稽古だけだった?」

優しく頬を緩めながら
問いかけてみる

「はいっ。水さん、こんな時間からですが、お願いがあります」

となみがお願いなんて珍しい
電話だけでも嬉しいのに
どんなお願いをされるのかと
楽しみに思う

「どうした?
どんな時間でも聞くよ?」

となみが嬉しそうに笑う



ピンポーン


だからなんでこんな
タイミング悪くチャイム鳴るかな〜

「ごめんとなみ、ちょっと待ってて」

さっきまで一緒だった
ゆみこか、キム、テル?
ひろみは無いな〜

面倒臭くて誰か確認もせず
そのままドアを開ける
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