外伝短編

□不器用な愛情をその小さな背中に
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「えーっと…
こんなもんでいいかな」

「……」



兵士達の相部屋(と言っても現在使っているのはリヴァイとカグヤだけだが)で、ハンジが言葉を発した


リヴァイは腕を組んで壁に背を預けていつもの険しい顔で立っている



「1日寝てれば元気になるよ」

「……」


カグヤが熱を出した


気付いたのは、いつものようにカグヤの訓練を始めようとした早朝

準備を終えていざ始めようとした瞬間に彼女が倒れたのだ

仕方なく訓練を中断してまだ寝ていたであろうハンジを叩き起こして診させて今に至る…


「無理に訓練させ過ぎじゃない?」


原因は、子供には過度の訓練の日々の疲労とストレスによるものらしい


「なんの為にやらせてるのか知らないけどカグヤはまだ子供なんだから、そこもちゃんと考えてあげないと」


一旦廊下に出て、ハンジから忠告を受ける


「ぶっちゃけ、兵士よりキツイことやらせてない?」

「……」


質問に答えないリヴァイにハンジは溜め息を吐く


「とにかく、今日は安静にさせておきなよ
…ふぁ〜…」



欠伸を漏らしながらハンジは去り、リヴァイは部屋に戻る

大きな溜め息が部屋を包んだ


だが呆れてばかりではいられない


今日も仕事はある


カグヤばかりに構っていられない


とりあえずカグヤが寝ているベットの側に小さなデスクを寄せてその上に飲み水と桶、氷水を入れた桶など必要なものを用意してやった

これぐらいしておけば後は自力でなんとかするだろう



リヴァイは首にスカーフを巻いた…
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