外伝短編

□教訓と人見知り
3ページ/6ページ




「やはり…
こりゃあ珍しい茶葉じゃねえか」 



勝負が着いたリヴァイは、女将の後ろにある棚から紅茶の素である茶葉が入った缶を手に取った


地上もそうだが、地下ですら紅茶を手に入れるのは難しい


彼が興味無かった勝負に乗ったのはこれを手に入れる為だった


「ずらかるぞ」

「メシ代はいいんだよな!」


食事代もタダで、しかも紅茶もタダで手に入れた

早速帰って飲んでみようと店を出ようとした矢先、一人足りないのに気づく


「…カグヤはどうした?」


「え?」

「俺とファーランの隣に…って…」



「「え!!?」」


カグヤはいつの間にかいなくなっていた


リヴァイはすぐに外に出て辺りを見回す

大きな袋を抱えた男が影に向かって逃げていた


「あ!
アイツ!」

「カグヤ!!
待てこの野郎!!」


すぐさま立体機動で追いかけるが、相手は上手いこと影や狭い道に逃げ込み、やがて見失ってしまった


「おい、どうする!?」


カグヤは東洋人だ

早く見つけなければ何をされるかわからない



「…手間取らせやがって…」


「兄貴…」


心配そうに見つめてくるイザベルにリヴァイは舌打ちして二人に指示を出す



「分かれるぞ
まだそう遠くには行ってねぇ
相手が俺達を知っているなら、俺達が飛べねぇとこに行くはずだ」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ