HQ!夢小説

□今度は
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好きな人が、できました



好きな人です。
高校に入って初めて、というかほんとに久しぶりでした。
学力的にちょうど良かった青葉城西高校に進学し晴れて一年生になった私ですが噂できいた話三年の先輩に及川先輩て方がいらっしゃるみたいでそれはそれは美男子なんだそうです。
正直そんなに興味はないんです。
そんなことより私の好きな人の話です。
彼、国見くんといいます

国見英くん
あきらって読むそうなのですが本人は女の子っぽい名前でそんなに気に入っていないとかなんとか。
私は綺麗な名前でいいと思います。
国見くん本人にしても身長高くてとても肌が綺麗でいつも少し眠そうではあるけど基本的にさっぱりした性格で綺麗な名前がぴったりであると断言します。
いつも国見くんと仲がいい金田一くんは練習試合の時に相手校の誰かにらっきょと呼ばれたらしく珍しく国見くんが教室で笑っていたのを覚えています。
金田一ありがとうございます
美しい笑顔でした。

今日は驚きの事実が発覚しました。
それも悪いものでなくいいモノです。
国見くんが私の好きな洋楽のミュージシャンを好んで聞いているということでした!
これも金田一くんとの会話が聞こえて知ったことでした。毎度毎度金田一くんナイスです。ありがとうございます。

国見くんを好きになったのは入学してすぐのことでした。ほとんど知らない人たちの中に入ったので緊張してずっと窓から外を眺めていたのですがその時にたまたま桜の花びらが飛んできたんです。ぶわっとたくさん。ほんとたまたまわたしの頭に一枚乗ったようで気付いた国見くんが「頭 花びら乗ってる」とそれだけを言ってそっととってくれました。ほんとそれだけだったんです。それでも何故か私には輝いて見えました。無表情でどこか少し眠そうなあの国見くんの顔が忘れられないんです。

少し経ってから恋なのかと気づきました。

でも行動することはありません。おそらく。
意気地なしと言われてしまえばそうですがこうやって今までのように遠くからただのクラスメイトとして眺めるこの状況に満足してしまいました。
いつか、いつか勇気が出たらこの想いを伝えようかなと思います。

7.11


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