カゲプロBL・GL

□我儘な猫
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君は今日も我儘だ。 彼女を困らせては、ニヤリとニヤつき、意地悪する。 とても性格の悪いやつ。 そうだな、例えるなら猫かな。 気ままに生き、我儘な猫。 ご飯は食べたいときに食べ、 寝たいときは好きに寝て、 そして、喜怒哀楽が激しい。

嫌いなやつだが、好きだ。

今日も我儘な君は、納得がいかなくて、起こっていた。

「だーかーらー、お腹すいた!!ご飯!」

と、本当に猫のように周りをグルグル回る。

「うるさいな。少し黙れ」

脇腹を殴られ、悶えている。 本当に馬鹿だなぁ。でもその反面可愛いんだ けど。

「俺がなにか作ってやるっすよ!」

俺がそういった瞬間、顔を輝かせて、 「え、ほんと!?」 なんて言うんだ。可愛いなぁ。 それに、

「ああ、美味しいもん食わせてやるっすよ」

なんて言ってやるんだ。 これからどうなるか分かってないくせにね。 面白いな。

「じゃあ俺の部屋に来るっす」

「え…部屋?なんで?」

早速疑ってやがるな。

「道具買ってから部屋においたままだったんすよ。じゃないと作れないっすからねー」 と、適当に嘘をいってみる。 そしたら疑う気配無く、 「あぁ、そうだね。行こう行こう!」

だって。随分と可愛がれそう。 …自分って性格悪いなぁ。

バタン。 ドアを閉めた。 そして鍵もしめる。

ここまで来たらもう嘘つく必要ないよね。

「え、セト?鍵閉めたけど…どしたの?」

と、カノが言った瞬間、カノに抱きつく。

「なっ…何してんの!はな、して…」

カノは顔を赤くしながらもその行為を拒否する。

「なんでっすか?こんなに…反応してるのに ?」

と言いながらカノのアレをズボンの上から撫 でる。

「っ…!?やめて…ぅ…!」

甘い声を漏らしながら俺の腕の中をもがく。 そんなことしても逃げれるはずないし、逆に欲情するだろ。

カノにキスをする。 長い間口をつける。 耐えられないのか、カノは息苦しそうにする 。

「カノ?どうしたんすか?」

俺がそう聞き、カノの顔を覗きこむと、猫のような甘え顔でこっちを見ていた。

「ばか…も、もっ…う駄目」

俺がダメになると思い、カノを突き放す。 「痛!な、なんなのさ!そっちから抱きついてきたくせに!もう!」

と言い残し、部屋を出て行く。

本当に喜怒哀楽が激しい我儘な猫だな、と思った。

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