be at sea
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平凡を返せ
平々凡々より下。
それが私だ。
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日曜日の午後六時頃と言えばあの有名な国民的アニメがやっている時間である。とは言っても私は見ていないのだけれど。兎に角そんな時間に、鬼ごっこやドロケイで賑やかに駆け回る子どもとは違う荒々しい足音がマンションに響いていた。
何というか切羽詰まったような、関わっちゃいけない類の音だ。さわらぬ神にたたりなし、とでも言えば良いのだろうか。
信仰心など欠片も持ち合わせちゃいない、というかそんな事を改めて考えたこともない私だが、最近では神がいてもおかしくないなと思うようにまでなった。というか間違いなく存在しているだろう。
都合良く困った場面で人々から助けを求められる神様ではなく、疫病神とかそっち系の神様が。